ご挨拶
技術・アイデア・専門性で競う
ニッチな世界で頂点を目指そう。
産業界において「ラック」とは製品を搬送する治具の総称です。一般の人が思い浮かべる棚のような形状ではなく、次の加工や製品の形状に合わせた特殊な形状をしています。
当社では各種あるラックの中でも、めっき用に特化したラック製造を行っています。めっきは製品を電解液の中に浸けて通電し、金属膜を形成する表面処理ですが、ラックが広い面積で製品をホールドしてしまうと、つかんでいる部分にめっきが施されません。つまり、基本的に製品をわずかな点で支えながらも、めっき工程中に落下しないようにして、さらに処理後は外れやすくする必要があります。この条件をクリアするため、わたしたち日本ラックは経験とノウハウを積み上げてまいりました。
めっき用ラックは、一見しただけではどこにノウハウがあるのかがわかりにくい形状をしています。しかし、考え方ひとつでめっき効果や歩留まりが大きく左右されるツールであり、そこが面白いのだと思います。ニッチな業界ですが、それは、言い換えれば高い専門性と深い理解が必要なため、誰もが参入できる業界ではないということです。ユーザー様それぞれ独自の工程・工法がありますから、一般的な知識だけではなく、経験とノウハウに支えられた活きた知識が必要になります。
日本ラックが表面処理用治具・バスケットの製造販売を開始して50年。さまざまなニーズに対応した製品を創り続け、ニッチな業界ながらも、日本で数社に入るポジションに着くことができたと考えています。
Go for the best !
言葉通り、わたしたちはめっき用ラック製造の世界で頂点を目指そうと思います。自動車用めっきワークの大型化に対応した国内トップクラスの大型めっき槽新設、実ワークがなくても3Dデータからラック開発を行うことによる全体工期短縮、経験とノウハウを活かしためっき周辺機器のご提案など、日本ラックの新しい活動はまだまだ広がっています。
今日まで、そしてこれからも。わたしたち日本ラックにご期待ください。